この記事では、プランバナン寺院に行ったら一緒に立ち寄りたい田園にたたずむ仏教寺院「プラオサン寺院」の観光情報を紹介します。
プランバナン寺院からは1.5キロほど北東の場所に位置しており、車なら6分程度で簡単に訪れることができます。
せっかくプランバナン寺院を訪れるのであれば、周辺の寺院も見て回るのがおすすめです。
プラオサン寺院について
プラオサン寺院は、プランバナン寺院を建立したと言われている古マタラン王国(サンジャヤ王統)のラカイ・ピカタン王によって建立されたと言われる仏教寺院です。
道路を挟んで南北に分かれる「Candi Plaosan Lor(北側)」「Candi Plaosan Kidul(南側)」という2つの寺院から構成されています。
ジャワ語で「Lor」は「北」、「Kidul」は「南」という意味です。
西側の寺院は崩壊が激しく敷地内に入ることすらできないため、観光は北側の寺院がメインになります。
Candi Plaosan Lor(北側)の内苑には2つの主祠堂(Candi Induk)があり、その大きさ構造はとても似ています。
主祠堂の内部は3つの部屋に分かれており、各部屋に仏像が安置されています。
主祠堂へと続く門の前に置かれている門衛神「ドヴァーラパーラ(Dvarapala)」像も見どころです。
当初は、外苑に多くの仏塔(ストゥーパ)と小祠堂が建てられていたそうですが、現在はそのほとんどが崩壊しています。
プラオサン寺院の特徴は、仏教寺院でありながら建築にヒンドゥー教の要素を持っているという点です。
また、ヒンドゥー教を信仰するラカイ・ピカタン王が仏教寺院を建立したのには仏教を信仰するシャイレンドラ王朝出身の奥さん「プラモダワルダニ」の存在が関係しています。
彼は奥さんに異なる宗教を信仰する自由を与え、奥さんへの愛の象徴としてプラオサン寺院を建立したそうです。
プラオサン寺院は「違いをも超える愛」そして「古マタラン時代の宗教的寛容さ」の象徴でもあります。
プラオサン寺院の神話
調べてみると、プラオサン寺院にはラカイ・ピカタン王とプラモダワルダニにあやかって「この寺院を訪れたカップルは別れない」という神話(インドネシア語で「mitos」)があるそうです。
プラオサン寺院とは逆で、プランバナン寺院は「訪れたカップルは別れてしまう」とも言われているみたい。
場所
場所は、プランバナン寺院から1.5キロほど北東に行ったところです。
車なら6分ほどで訪れることができます。
名称 | プラオサン寺院 |
住所 | Jl. Candi Plaosan, Plaosan Lor, Bugisan, Kec. Prambanan, Kabupaten Klaten, Jawa Tengah 57454 Indonesia |
営業時間 | 月~木、土日/7:30~16:30 金曜日のみ/8:00~16:00 |
定休日 | なし |
入場料
プラオサン寺院の入場料は、下記の通りです。
外国人 | Rp 50.000 |
国内(大人) | Rp 10.000 |
国内(こども) | Rp 2.000 |
忘れてしまったのでネットから拾ってきた情報ですが、高くても数万ルピア程度だったことは記憶しています。
KITASで国内料金も適応になったはずなので、お持ちの方は一度聞いてみてください。
所要時間
プラオサン寺院は、30分もあれば全体を見て回ることができます。
インドネシア人の方は座ってのんびり過ごしている方も多かったので、混ざってボーっとしてみるのもいいかも(笑)
周辺の寺院
プランバナン寺院周辺の寺院は、プラオサン寺院の他に「カラサン寺院(Candi Kalasan)」や「サンビサリ寺院(Candi Sambisari)」なども有名です。
カラサン寺院
サンビサリ寺院
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まとめ
主祠堂にはお供え物が供えられ信者の方も次々に参拝に訪れていて、今でも信仰の場としてしっかり機能している様子が伺えました。
また、結婚などの記念写真の撮影場所としても使われたりするみたいです。
私が訪れた時も若いカップルが正装で写真撮影をしていました。
プランバナン寺院から簡単に訪れることができるので、ぜひ行ってみてください。