海外で携帯を使う5つの方法と出国前に確認するべきスマホの設定

この記事を見つけてくださった方の中には、海外での携帯の利用方法について上記のような不安を感じている方も多いのではないでしょうか？

言葉の通じない海外でろくに携帯も使えないという状況を想像しただけでも恐怖ですよね・・・

でも、大丈夫！！

海外で携帯を使う方法はいくつかあり、自分に合った方法を選べば簡単にそして高額請求の心配なく海外でも携帯を使うことができます。

今回は、海外で携帯を使う5つの方法とメリット・デメリットを紹介しますので、どうすればいいか迷っているという方は参考にしてみてください。

海外で携帯を使う方法

まずは、海外で携帯を使う方法にはどのようなものがあるのかを紹介します。

1. データローミング
2. レンタルWi-Fi
3. 海外用プリペイド式eSIM
4. 現地SIMカード
5. 通信会社の定額プラン

楽天モバイル・ahamoを契約している場合は、申し込み・追加料金なしで海外でも携帯がそのまま使えるので使い方を確認しておきましょう！

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①データローミング

海外で携帯を利用する方法の1つ目が「データローミング」です。

データローミングとは・・・

日本で契約している通信会社の電波が届かない地域に行った際に、その通信会社が提携している現地の通信会社の電波を利用して通信が行える仕組み

これだけ聞くととても便利に感じますが、実は海外で高額請求いわゆるパケ死になる原因がこのデータローミングによる通信にあります。

日本で契約しているプランが適応されないため、利用した分だけ通信費が発生します。

ON・OFFは携帯の設定から簡単に変更することができますが、うっかりONにしたまま渡航すると、後々高額な通信費が請求される可能性があるので注意が必要です。

渡航前には、設定がOFFになっているかを必ず確認しておきましょう。

「自分はあんまり携帯を使わないから大丈夫」という考えも危険です。

メールやメッセージなどの受信はもちろんですが、iCloudなどのクラウド機能・アプリの自動更新機能を利用している場合は知らない間に大容量の通信を行っている可能性があります。

データローミングは、海外で携帯を利用する方法としてはおすすめできません。

下記のいずれかの方法を利用しましょう。

データローミングの設定を変更する方法

データローミングのON・OFFの設定は、携帯の設定画面から簡単に変更できます。

iPhoneの場合

1. 設定
2. モバイル通信
3. 通信のオプション
4. データローミングON/OFF

Androidの場合

1. 設定
2. もっと見る
3. モバイルネットワーク
4. データローミングON/OFF

全ての通信を遮断するなら機内モード

実は、海外に行く場合に、データローミングの設定をOFFにするだけではまだ不十分です。

SMS・電話は送受信できる状態にあり、特に電話は着信であっても割高な着信料がかかります。

電波を拾う機能自体はオンになっているため、場合によっては、まれにデータローミングの設定を無視して現地の電波を拾ってしまうこともあるそうです。

インターネット接続、メールの送受信、アプリの使用、電話などの全ての通信を遮断するには「機内モード」をONにしましょう。

機内モードをONにしたままでもWi-Fiに接続することは可能で、メッセージのやりとりやアプリを使った電話・サイトやマップの閲覧などを行うことができます。

モバイルデータ通信はどうする？

データローミング・機内モードの他に、もう1つ携帯の通信を制限するために設定を変更する項目があります。

それが「モバイルデータ通信」です。

モバイルデータ通信とは・・・

携帯電話会社が提供する回線を使ったインターネット通信のこと

Wi-Fiのない環境下で携帯を利用する際には、モバイルデータ通信で通信が行われます。

外出先で動画などを視聴しない方がいいというのは、モバイルデータ通信にはデータ容量の制限があるためデータ容量の少ないプランを利用している場合は、データ容量を使い切ってしまい通信速度の制限がかかってしまう可能性があるためです。

このモバイルデータ通信の設定をOFFにすると、Wi-Fi環境下でなければ通信ができなくなります。

モバイルデータ通信がOFFになっていれば、仮にデータローミングの設定がONになっていても超高額請求は防ぐことができます。

ただ、機内モードとは違って、データローミング同様にSMS・電話は送受信可能です。

②レンタルWi-Fi

2つ目は、「レンタルWi-Fi」を利用する方法です。

この場合は、事前にネットから予約を入れ何かしらの方法でWi-Fiルーターを受け取る必要があります。

ルーターを受け取る方法はサービスによって異なりますが、空港のカウンターやロッカー・駅・配送・現地などがあります。

現在は、「WiFiBOX 」のような完全セルフで手続きが行えるサービスも登場しています。

レンタルWi-Fiを利用するメリットは・・・

特に知識がなくても日本でWi-Fiにつなぐのと同じ感覚で簡単に海外でもネット環境を確保できる

現地に到着してすぐにネットに繋がる安心感

ただ、デメリットも比較的多いです・・・

常にルーターを持ち歩かなければならない

ルーター自体を充電しなければならない

故障や盗難のリスクに備えて保証パックに入るため追加コストが発生

「ルーターの受け取り・返却の手間をなくしたい」「ルーターを持ち歩くことで生じる物理的な問題をなくしたい」という場合は、海外用プリペイド式eSIMを利用するのがおすすめです。

いずれ、eSIMの需要が拡大していくとeSIMの値段がより安くなることは想定されますが、現在はレンタルWi-FiもeSIMもほとんど値段は変わらない、またはサービスによってはレンタルWi-Fiの方がより安く利用できる場合もあります。

レンタルWi-Fiのレンタル料金はサービスによって大きく異なり、場合によっては1,000円近い差額になることもあります。

参考　迷わない！海外用レンタルWi-Fiのおすすめはコレ！

レンタルWi-Fiの利用方法

基本的には、レンタルWi-Fiの予約から返却までの流れは、どこのサービスも下記のような流れになっています。

1. 専用サイトから申し込み
2. 指定の方法で端末を受け取る
3. 現地でネットに接続
4. 指定の方法で端末を返却

まず、各サービスの公式サイトで渡航先・データ容量・レンタル期間などを選択し申し込みを行います。

この時点で、レンタル料金が確認できます。

同じようなスペックでもサービスによって値段が大きく違うので、いくつか比較してみましょう。

＼おすすめレンタルWi-Fiに申し込む！／

Wi-Fiルーターは、当日または出国の数日前に、空港のカウンター・ロッカー・現地・宅配・コンビニ・貸出機などを通して受け取ることができます。

受け取り方法によっては受取手数料がかかります。

現地に到着後は、ルーターの電源を入れ通信ができる状態になったことを確認したら、通信を行いたい端末にパスワードを入力して接続します。

データローミング・モバイルデータ通信OFF、機内モードONの状態で利用できるので、モバイル端末の操作が苦手な方でも安心して利用できます。

帰国後は忘れずにルーターを返却しましょう。

返却場所や返却方法は、受け取り時と異なる場所・方法でもOKです。

参考　借り方と使い方｜迷わない！海外用レンタルWi-Fiのおすすめはコレ！

③海外用プリペイド式eSIM

3つ目は、「海外用プリペイド式eSIM」を利用する方法です。

まず、SIMとは・・・

電話番号や契約者情報が記録されている小さなICカードのこと

そして、eSIMとは・・・

端末に直接挿入して使用する通常のSIMカードとは異なり、端末本体にあらかじめ埋め込まれたSIMのこと

eSIMの場合、手続きはオンラインで完結し、情報もスマホ本体に埋め込まれたSIMに書き込んでしまうので、レンタルWi-Fiのように端末を受け取る・返却する・持ち運ぶという手間は一切ありません。

プランは、特定の国で利用できるもの、特定のエリアで利用できるもの(アジア周遊・ヨーロッパ周遊など)、世界各国で利用できるもの(世界周遊)があります。

最大のメリットは・・・

携帯1台あればすぐにサービスを利用開始できる

5分程度で利用を開始でき、現地に到着した後でもネット環境さえあれば手続き可能です。

他にも、eSIMは比較的メリットが多いです。

事前に設定を済ませておけば、現地に到着した瞬間からネットに繋がる

プリペイド(前払い)式なので、後々の請求額を心配する必要なし

アプリ1つで設定や購入が行えるサービスも登場しているので、よほど機械音痴でない限り利用のハードルもそんなに高くない

1日単位ではなく、全体でデータ容量を調整できる(例：2GB/15日、5GB/30日など)

反対に、まだまだ新しいサービスであるが故のデメリットもあります・・・

レンタルWi-Fiと比較するとプランなどの選択肢が少ないサービスもある

料金に関しては、レンタルWi-Fiと同等か若干安い傾向にあります。

もっと安く費用を抑えたいという方は、現地で現地の通信会社のSIMカードを購入するのがおすすめですが、言語に自信がない方や海外慣れしていない方はまず海外用eSIMから初めてみるのがおすすめです。

参考　これからの海外旅行はeSIMが便利！｜脱レンタルWi-Fi

海外用eSIMの利用方法

サービスによって細かい手順は異なりますが、海外用eSIMの利用方法は基本的に下記のような流れとなります。

1. eSIMのインストール・プランの購入(QRコードまたはアプリが便利)
2. eSIMのアクティベート

まず、eSIMを携帯にインストールします。

この手続き・作業はオンラインで完結します。

必ず安定したネット環境で行いましょう。

eSIMのインストール方法はサービスによって様々、さらに1つのサービスでもいくつかの方法でインストールすることが可能です。

その中でも、メールで受信したQRコードを読み込むだけ、アプリ内でインストールが行えるサービスが便利でおすすめです。

プランの購入は、先に選ぶもの、アプリのダウンロード後に選ぶものがあります。

ここまでで事前の作業は一旦終了になります。

eSIMのアクティベートは、現地到着後に行います。

アクティベートは、携帯の「設定ーモバイル通信」から利用回線にeSIMを選択し、データローミングをONにすれば完了です。

※同時に日本の回線のデータローミングがOFFになっていることを確認しておきましょう。

④現地SIMカード

4つ目の方法は、「現地で現地の通信会社のSIMカードを購入する」方法です。

海外用eSIMも現地の通信会社の通信環境を利用するのは同じですが、直接購入する分現地SIMの方が費用を抑えることができます。

また、自身で好きな通信会社のSIMを選択することが可能です。

最大のメリットは・・・

費用を最も安く抑えられる

ただ、大きなデメリットも・・・

言語に自信がない人や海外慣れしていない人には少しハードルが高い

他にも、いくつかのデメリットがあります・・・

購入した国でしか使えない

短期滞在の場合は、逆に割高になってしまう可能性もある

不安に感じるようであればレンタルWi-Fi、海外用eSIMを利用して事前にネット環境を整えておくと、現地での滞在を存分に楽しめるのではないかなと思います。

現地SIMカードの利用方法

現地SIMカードは、現地の空港や町のショップで購入することができます。

空港で購入すると少し割高ではありますが、短期の旅行や出張であればわざわざ安いSIMを探し回るより空港でサクッと買ってしまうのがおすすめです。

現地でWi-Fiに接続する時間が長いことが想定される場合や短期滞在の場合は、海外用eSIMの低容量プランでも十分足りる可能性があり、現地SIMを購入することで逆に割高になってしまう場合があります。

例）インドネシアの場合

空港で取り扱いのあるSIMは基本的に有効期間30日、データ容量9GB～、値段1,500円～あたりです。

通信会社によっては数GBのSIMは在庫がないというところもあり、1週間のみの滞在予定だった友人が数十GBのものを進められたこともありました。

⑤通信会社の定額プラン

5つ目の方法は、「通信会社の海外定額プランを利用する」方法です。

1時間または1日数百円～で利用できます。

キャリア	プラン名	料金
docomo	世界そのままギガ	200円/1時間～
	世界ギガし放題	最大2,980円/日 ※2段階料金設定
SoftBank	海外あんしん定額	980円/日～
	海外パケットし放題	最大2,980円/日 ※2段階料金設定
au	世界データ定額	490円/日～ ※早割適応時
	海外ダブル定額	最大2,980円/日 ※2段階料金設定

データローミングを利用した通信ですが、事前に予約しておくことでプラン料金が適応され、予約または自分で利用開始した期間以外は通信が切れる仕組みになっているので、高額請求の心配はありません。

メリットは・・・

日本で契約している携帯会社への申し込みのみで海外でも携帯を使える

レンタルWi-FiやeSIMのようにサイト上でカード情報などを登録する必要がない

数時間や1日単位ですきな時だけ使えるプランもある(携帯会社による)

現地到着後からの利用なので、移動日の費用を無駄に払う必要がない

デメリットは・・・

特定のサービスやプランに申し込んでいる必要があるなど利用条件がややこしい

海外で利用したデータ容量は、日本で契約中のプランの月間データ容量から消費される

日本で無制限プランを契約している場合でも海外での利用可能データ量に上限があったり、1日に利用できるデータ容量にも制限があり、それを超えた場合は速度制限がかかることがある

電話・テレビ電話・SMSは別途国際料金がかかる(あくまでデータ通信のみプラン適応)

サービスの値段自体は、レンタルWi-Fiと大幅には変わらず、場合によっては若干安くなることもあります。

ただ、申し込み・追加料金なしで日本で契約しているプランの月間データ容量を海外での利用に当てることができる「楽天モバイル 」「ahamo」の存在を考えると、追加料金を払って日本のプランから容量が消費される通信会社の定額プランは微妙だなと思ってしまいます。

【申し込み・追加料金なし】海外でもそのまま使える携帯会社がある？

「楽天モバイル 」「ahamo」の場合は、申し込み・追加料金なしで海外でもデータ通信を利用可能です。

※アプリや端末での簡単な設定や設定の確認は必要です。

≫国際サービス | オプションサービス | 楽天モバイル
≫海外データ通信 | サービス | ahamo

データローミングを利用して通信を行いますが、日本で契約しているプランの月間データ容量に換算されます。

例）楽天モバイルの場合

海外で2GB+日本で1GB使った場合は3GB分の通信費(税込1,078円)が請求される。

楽天モバイルの場合は月に2GBまでの利用、ahamoの場合は海外で最初にデータ通信を利用した日から15日間で速度制限がかかる(日本に帰国してデータ通信を行うまで解除不可)という制限がありますが、海外用eSIMなどと併用して無駄なくデータ容量を使うという手もあります。

短期の旅行や出張でよく海外を訪れるという方は、乗り換えを検討してみるのもありかも？

まとめ

今回は、海外で携帯を使う5つの方法をメリット・デメリットとともに紹介しました。

最後に簡単に、各方法をおすすめする人と各方法のおすすめサービスをまとめます。

①レンタルWi-Fi

難しいことは分からない、とにかく簡単がいいという人におすすめ

参考　迷わない！海外用レンタルWi-Fiのおすすめはコレ！

②海外用プリペイド式eSIM

簡単な設定くらいならできそう、手間なしのオンライン完結型がいいという人におすすめ

参考　これからの海外旅行はeSIMが便利！｜おすすめを徹底比較

③現地SIM

海外慣れしていて、言語も得意だという人におすすめ