こんにちは、インドネシア在住のLiliです。
ロンボク島のおすすめ観光地「サデ村」を紹介します。
ササック族という先住民が約800人ほど暮らしている村で昔からの伝統的な生活を今も続けています。
場所
場所は、空港からクタへ向かう道の途中です。
名称 | Sade Village |
住所 | Rembitan, Pujut, Central Lombok Regency, West Nusa Tenggara 83573 |
営業時間 | 8:00~19:00 |
定休日 | なし |
電話 | 0819 1633 0353 |
村内
まず、村内に入ってすぐに入場料の支払いがあります。
ただし、決まった金額ではなくそれぞれの好意で適当な金額を支払う寄付といったスタイルです。
支払っている金額はグループによって様々で自分で思った金額を寄付すれば問題ありません。
一応観光地として開放されている場所ではありますが、住民たちはそこで日常生活を送っています。
見学時は住民たちへの感謝と配慮を忘れないようにしましょう。
村の見学は1グループに付き1人のガイドさんが付いてくれて、英語またはインドネシア語で村の説明を聞くことができます。
※ガイドが終わるとガイドさん個人にも寄付を求められます。
では、ガイドさんに聞いたお話と私の体験を少しお話します。
村に入ってすぐに、布織りに少しだけ挑戦させてもらいました。
手順が多くて、1回聞いただけでは全然覚えられず(笑)
そして、足をのばして座る体勢が体の固い私にはきつすぎました(笑)
ガイドさんの話では、この村の女性は村の外に働きにでることができないので、40~50年の間村で布を織り続けるそうです。
男性は出稼ぎに行くことができます。
そして、ガイドさんが子供を遊ばせるお母さんたちを指して、あの子たちはみんな15・6歳だと教えてくれました。
やはりお母さんなだけあって1人の立派な女性に見えましたが、この村の女性は15・6歳で結婚しすぐにこどもを設けるそうです。
なんと、この村では20歳以上はSudah Tuaとみなされるのだとか。
また、ササック族は親族間で結婚するため、これまでに離婚した夫婦はいないそうです。
次に、ササック族のお家の中も見せてもらいました。
家の土台は土で作られていて、蚊を避けるために1週間に1回牛または水牛の糞を塗りなおすそうです。
そして、屋根にはアランアランの草が使われ、6~7年に1回取り換えられるのだそう。
また、家には釘を1本も使用していません。
家の中には階段があり、2段に分かれています。
上に台所と少女や子供たちが寝る部屋があり、男性やOrang Tuaは下の段で寝るのだそう。
台所はとてもシンプルで、コンロはなく木を燃やして火を焚くそうです。
屋根はすすで汚れていましたが、そうすることでどんどん強くなっていくそうです。
水牛の頭蓋骨の飾りもササック族にとっては大切なもので、その家の男性が結婚すると飾られます。
更に、現在ササック族はイスラム教を信仰していますが、祖先がアニミズムを信仰していたため宗教が複雑です。
モスクではなくて、それぞれの家でお祈り(Solat)を行うそうです。
男性はバリの男性が被るような帽子を被っていますが、これもササック族オリジナルだそう。
次に、こちらは穀物庫です。
何家族かの分を一緒に保管しているそうです。
入口は屋根のすぐ下に付いている四角い扉で、梯子を使って中に入ることができます。
穀物庫の足の部分にはヤモリやネズミが侵入できないようにしっかりと返しが付けられています。
こちらは、Pohon Cinta/Pohon Jodohと呼ばれる木です。
結婚式の際にこちらの木の前で約束をするというようなことを言っていた気がしますが、よくわからない部分があったので間違っているかも。
こちらは、貝殻、ココナッツオイル、綿を使って作られたランプです。
最後に、私たちは「Selendang Sasak」も購入しました。
ササック族で最初に作られた伝統的な布だそうです。
そして、ササック語も少し教えてもらいました。
(綴りは間違っているかも・・・)
Terima Kashi → Matur Tampiasih
Sama sama → Pade pade
Lampu → Dile
Bapak → Ama
Ibu → Ina
インドネシア語とは全然違います。
時々聞く地方語はインドネシア語からは予測もつかなくて、これはインドネシア語という国語がなければインドネシア人同士でさえコミュニケーションを取るのは難しそう(汗)
ガイドさんは結構早く進めていくのですが、それでも1周するのに45分くらいかかりました。
まとめ
観光地の少ないロンボク島では見ごたえのある場所なので、ぜひ立ち寄ってみて下さい。
私も語学力不足で深く理解できなかったところ聞き逃してしまったところがあるので、機会があればまた行ってみたいと思います。
もちろん彼らにとっては当たり前の生活なのですが、女性の社会進出が進み自由恋愛などが増えている
現代に生きる私からすると、ササック族の女性の人生観というものが気になります。
インドネシアの様々な地域で現代化が進んでいる中で、このように昔からの伝統的な生活を続けている民族の方々がいるというのはとても貴重な存在ですね。