インドネシアの食用油「パーム油」に迫る。

こんにちは、2019年1月から駐在妻としてインドネシアで生活しているLiliです。

 

安いものディスコンが大好きな私ですが、唯一怖くて買えない商品がインドネシアのや~~っすい油。

 

もはや容器に入っていないんですよね。

厚めのビニール袋で販売されるのがインドネシアでは主流です。

 

これがいわゆるパーム油。

 

油や健康に詳しくない私でも、この油が危険と言われていることは知っています。

 

そこで、今回はこのパーム油について詳しく調べてみました。

実は、日本でも多くの食品に使われている油で、日本在住だからといって関係のない話ではないのです・・・

 

食品に含まれる全てのパーム油を避けることは難しいですが、消費者としてどこにパーム油が使われているのかを知っておくくらいの知識はつけておきたいですね。

 

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日本で消費されている植物油

こちらは、2018年の日本での植物油別の供給量を表した図です。

 

 

第1位が菜種油。

そして、なんとパーム油は堂々の第2位にランクインしています。

 

家庭ではあまりなじみのない油ですが、実は身近なお菓子や食品の多くに使われているため気付かぬうちに大量摂取しているのです。

 

あるデータによると日本人は1年間に平均4~5キロものパーム油を摂取しているそうです。

 

パーム油とは?

パーム油は、アブラヤシという種類のヤシの実から取れる油です。

 

 

パーム油の用途は幅広く石鹸や洗剤・化粧品にも使われますが、約8割が調理用や加工食品用といったなにかしらの形で食用として使用されています。

 

パーム油が使われている食品の名前を一部あげてみました。

 

チョコレート・アイス・ドーナツ・ビスケット・カレーのルー・インスタント麺・スナック菓子・マーガリン・ファストフード店やレストランでの揚げ油

 

こうやってみると、どれも普段私たちが口にしているものばかりです。

 

 

パーム油の表示

なぜ、こんなにもたくさんのパーム油を消費しているにも関わらずパーム油に馴染みがないのかというとその答えは食品の原材料名の表示方法にありました。

 

実は、食品の原材料名の表示内では、パーム油を「植物油脂」「植物油」「食用油脂」といった名称で表示しているのです。

 

この表示に気を付けて原材料名の表示を見てみて下さい。

かなり多くの食品に含まれていることに気が付くと思います。

 

我が家は現在インドネシア在住のため、日本の食品はほとんど手元にありません。

それでもちょっと調べただけで、いくつかパーム油が使われた食品を見つけることができました。

 

 

引越し準備をしている間に他の商品のパッケージを捨ててしまいました(笑)

このパッケージでは素直にパーム油と表示されていますね。

 

しかし、問題はもう1つあります。

それは、植物油脂にはパーム油以外にもごま油・オリーブオイル・菜種オイルなども含まれるため、その表示だけでパーム油と判断することができないことです。

 

パーム油の危険性

肥満や動脈硬化・心筋梗塞の原因となるトランス脂肪酸を多く含む硬化油脂の代替油として世界ではたくさんのパーム油が使われています。

 

現在、トランス脂肪酸を含む硬化油脂は、アメリカで使用が禁止されており世界中でも排除の動きが高まっています。

 

しかし、米国農務省の研究では「パーム油はトランス脂肪酸の健康的な代替油脂にはならない」と発表しています。

 

その理由は、パーム油を使用することでトランス脂肪酸の摂取量を減らすことができる一方、すでに過剰摂取ぎみにある飽和脂肪酸の摂取量を増加させてしまうからです。

飽和脂肪酸は摂取し過ぎると血中のコレステロールが増加し心筋梗塞や糖尿病などのリスクが高まります。

 

また、パーム油には酸化防止を防ぐためにBHAという酸化防止剤が使われています。

 

ラットを使った動物実験では、BHAによる発がん性が確認されています。

しかし、明確な発がんシステムが解明されていないため、この結果をもとにパーム油が規制されるということは今のところ起こっていません。

 

 

なぜパーム油が好んで使われる?

では、なぜそんな危険な油が好んで使われているのでしょうか?

 

それは、パーム油がとっても便利な油だからです。

 

パーム油には、飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸が40%ほどずつ含まれており、この成分の融点の違いを利用することで固形の油としても液体の油としても使用することができます。

 

例えば、チョコレートやアイスに混ぜ込むとなめらかな食感を、揚げ物に使用するとサクッとした食感を表現することができます。

 

そして、パーム油の原材料となるアブラヤシの実は1年中収穫が可能なので供給が安定しています。

抽出方法もアブラヤシの実をそのまま加熱・圧縮するだけなので少ない手間で大量生産が可能です。

そのため、価格も安く抑えることができます。

 

このような理由から、パーム油は商業的によく利用されます。

 

 

パーム油の産地と森林破壊問題

アブラヤシの原産は西アフリカや中南米ですが、現在のパーム油生産量の80%はインドネシアとマレーシアが占めています。

 

更に、インドネシアとマレーシアの生産量を比較するとインドネシアのパーム油の生産量はマレーシアの2倍以上に上ります。

 

 

パーム油は安くて安定した供給が可能、さらに用途が多様なので世界で最も生産・消費されている植物油です。

生産国・消費国の双方にとっても重要な油であることは間違いありません。

 

しかし、パーム油の元となるアブラヤシは高温多湿の熱帯地方でしか育つことができません。

パーム油の生産増加にともなって自然や生命の宝庫である熱帯雨林が奪われつつあるのです。

 

インドネシアに住んでいる身としては、インドネシアのこの壮大な自然がいつまでも守られてほしいと思います。

しかし、パーム油の生産によって生計を立てている方がたくさんいるのもまた事実です。

 

自分がパーム油を避けるかどうかは別として、簡単に反対や解決できる問題ではないのかなと思います。

 

まとめ

私たちの生活には欠かせない油ですが、使用する油を選択することで身体の健康を保ったり将来の病気のリスクを減らしたりすることができます。

 

今、身体に起こっている不調が実は油のせいという可能性もあるかもしれません。

 

これを機に一度ご家庭で使用している油を見直してみて下さい。

 

 

また、私たちが油を大量生産・消費している裏側で、インドネシアを始めとした東南アジアの森林破壊・動物の絶滅危惧問題が深刻化していることを消費者として少しでも知って頂けたら嬉しいなと思います。

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