【インドネシア語⑤】人称代名詞とその使い分け

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人称代名詞とは、日本語の「わたし・あなた・かれ」のようにその人の名前を用いず人物を指し示す際に使用する言葉です。

インドネシア語では、自分と相手の年齢や立場・関係によって人称代名詞を使い分けます。

間違って使用すると失礼にあたることもあるので、使い分け方にも注意しながらインドネシア語の人称代名詞を覚えましょう。

 

この記事で学べること
  • 様々な人称代名詞
  • kamiとkitaの違い
  • Andaの使い方
  • 繰り返しの複数形
  • 主格と所有格

 

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人称代名詞一覧

インドネシア語では、下記の人称代名詞を使い分けます。

 

一人称
単数形
saya
aku 僕/あたし
複数形
kami 私たち
kita 私たち
二人称
単数形 複数形
Anda あなた Anda sekalian あなた達
Kamu お前/君 Kalian 君たち
Engkau Kalian 君たち
Saudara あなた Saudara-saudara あなた達
Saudari あなた Saudari-saudari あなた達
Bapak あなた Bapak-bapak あなた達
(Pak) あなた
Ibu あなた Ibu-ibu あなた達
(Bu) あなた
Tuan あなた Tuan-tuan あなた達
Nyonya あなた Nyonya-nyonya あなた達
Nona あなた Nona-nona あなた達
三人称
単数形 複数形
dia 彼/彼女(口語) mereka 彼ら/彼女ら
ia 彼/彼女(文語)
beliau あの方

 

では、それぞれの使い分け方を解説していきます。

 

一人称

一人称とは?

一人称とは、話し手自身話し手を含む仲間のことです。

日本語では「私/僕/私たち」などが一人称に当たります。

 

単数形

saya
自分を指す時に使用
aku 僕/あたし
sayaよりもラフな感じで自分を指す時に使用

 

複数形

kami 私たち
話し相手を含まない時に使用
kita 私たち
話し相手を含む時に使用

 

kamiとkitaの使い分け

インドネシア語では「私たち」という意味の人称代名詞「kami」と「kita」を話し相手を含むか含まないかによって使い分けます。

言葉では分かりにくいので図にしてみました。

 

 

図のKamiの場合は、話し手のインドネシア人が日本人に対して「私たちはインドネシア人です。」と言っています。

話し相手の日本人はインドネシア人ではないので話し相手を含まない「kami」を使用します。

 

逆に図のKitaの場合は、インドネシア人がインドネシア人に対して「私たちはインドネシア人です。」と言っています。

話し相手もインドネシア人なので話し相手を含む「kita」を使用します。

 

二人称

二人称とは?

二人称とは、聞き手聞き手を含む仲間のことです。

日本語では「あなた/あなた達/君/お前」などが二人称に当たります。

 

性別に関係なく使用する二人称

単数形 複数形
Anda あなた Anda sekalian あなた達
丁寧な言い方で主に初対面のひとに使用
Kamu お前/君 Kalian 君達
親しい間柄で使用
Engkau Kalian 君達
年齢・地位・関係が同等かそれ以下の相手に対して使用

 

Andaの使い方

Andaは距離を感じる言い方なのでBapakやIbuをうまく使い分けましょう。

 

飲食店などで店員さんがお客さんに対して使用することがたまにありますが、これまでのインドネシア生活ではほとんど聞いたことがありません。

 

参考:インドネシア語 文法 人称代名詞:解説

 

男性に対して使用する二人称

単数形 複数形
Bapak あなた Bapak-bapak あなた達
目上の人に対して使用
Pak あなた
Bapakを短縮した形
Saudara あなた Saudara-saudara あなた達
年齢・地位・関係が同等かそれ以下の相手に対して使用
Tuan あなた Tuan-tuan あなた達
外国人に対して使用

 

※Bapakには「父」という意味もあります。

 

女性に対して使用する二人称

単数形 複数形
Ibu あなた Ibu-ibu あなた達
目上の人に対して使用
Bu あなた
Ibuを短縮した形
Saudari あなた Saudari-saudari あなた達
年齢・地位・関係が同等かそれ以下の相手に対して使用
Nyonya あなた Nyonya-nyonya あなた達
既婚女性に対して使用
Nona あなた Nona-nona あなた達
未婚女性に対して使用

 

※Ibuには「母」という意味もあります。

 

男女の同席時には「Saudara-saudari」なども使用することができます。

 

Lili
Lili

外国人の私たちは、男性は「Mr」女性は「Ms」と呼ばれることが多いです。

 

繰り返しの複数形

二人称の単数形を2回繰り返すと複数形になります。

 

Anda、Kamu、Engkauは、繰り返しても複数形にならないのでそれぞれの形を覚えましょう。

 

また、Pak、Buも、複数形にすることができません。

複数形にする場合は、短縮する前の形のBapak、Ibuを繰り返して複数形にしましょう。

 

普通名詞も繰り返すことで複数形にすることができます。
orang-orang:人々

 

三人称

三人称とは?

三人称とは、話し手・聞き手以外のひと・物のことです。

日本語では「彼/彼女/彼ら/あのひと」などが三人称に当たります。

 

三人称はすべて性別に関係なく使用

単数形 複数形
dia 彼/彼女 mereka 彼ら/彼女ら
口語:話し言葉
ia 彼/彼女 口語・文語の違いはなし
文語:書き言葉
beliau あの方
性別に関係なく、目上のひとに使用

 

主格と所有格

インドネシア語には格変化がない

インドネシア語の人称代名詞には、英語のI/my/me/mineのような格変化がないため語順によって意味が決まります。

 

主格

インドネシア語では、人称代名詞が文頭にある場合は主格を表します。

 

  1. Saya orang Indonesia.
    私はインドネシア人です。
     
  2. Dia mahasiswa.
    彼(彼女)は大学生です。

 

所有格

基本

インドネシア語で、名詞の後ろに人称代名詞がある場合は所有を表します。

 

  1. Ini rumah saya.
    これは私の家です。

 

aku/kamuの変化

aku/kamuの所有を表す場合は、akuが-kukamuが-muと変化して名詞とくっつきます。

 

  1. Ini bukuku.
    これは僕(あたし)の本です。
      
    Ini buku aku.
      ⇩
    Ini buku -ku.
      ⇩
    Ini bukuku.
     
  2. Itu bukumu.
    あれは君(お前)の本です。
      
    Itu buku kamu.
      ⇩
    Itu buku -mu.
      ⇩
    Itu bukumu.

 

diaの変化

diaの所有を表す場合は、diaが-nyaと変化して名詞とくっつきます。

 

  1. Ini bukunya.
    これは彼(彼女)の本です。
     
    Ini buku dia.
      ⇩
    Ini buku -nya.
      ⇩
    Ini bukunya.

 

敬称として使用

人称代名詞は、敬称としても使用することができます。

 

敬称とは、日本語の「様・さん・殿」のように名前や官職名につけて敬意を表す言葉です。

インドネシア語では、名前の前に人称代名詞を置きます。

 

  1. Dia Ibu Akiko.
    彼女はアキコさんです。
     
  2. Itu Bapak Ichiro.
    あちらはイチローさんです。

 

orang:人/orang-orang:人々/orang Indonesia:インドネシア人/mahasiswa:大学生/ini:これ・この・こちら/buku:本/rumah:家/itu:あの・あれ・あちら・その・それ・そちら

 


 

インドネシア語の人称代名詞はたくさんあり、相手によって使い分ける必要もあるので覚えるのが大変ですが、主要なものから少しずつ覚えていきましょう。

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