【インドネシア語⑧】さまざまな比較表現

インドネシア語の比較表現を解説します。

 

「どちらのほうが高いですか?」「こちらのほうが高いです。」といったように比較表現を身につけると会話の幅が広がります。

 

仕事・旅行・生活のあらゆる場面で使える表現なので覚えると役に立ちます。

 

この記事で学べること
  • 比較級の表現方法
  • 比較を用いた疑問文
  • 比較を用いた命令文
  • 最上級の表現方法
  • 同等の表現方法
  • 過度の表現方法

 

 

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比較級

「AはBより~である」

2つのものを比較して、どちらがより優れているかを表す場合は下記のような形で表現します。

 

使い方

A lebih 形容詞 dari(pada) B

「AはBより形容詞の状態である」

 

例文

  1. Baju ini lebih mahal daripada baju itu.
    この服はあの服より高いです。
     
  2. Ibu saya lebih kurus daripada saya.
    私の母は私より痩せています。

 

「daripada」は「dari」と省略して使用することができます。
主に「daripada」は文語、「dari」は口語で使用されます。

 

「AはBよりはるかに~である」

2つのものを比較して、どちらかがはるかに優れていることを表す場合は下記のようにlebihの前に「遠い」という意味を持つ「jauh」を置いて表現します。

 

使い方

A jauh lebih 形容詞 daripada B

「AはBよりはるかに形容詞の状態である」

 

例文

  1. Gunung Everest jauh lebih tinggi daripada gunung Fuji.
    エベレストは富士山よりはるかに高いです。
     
  2. Minuman Indonesia jauh lebih manis daripada minuman Jepang.
    インドネシアの飲み物は日本の飲み物よりはるかに甘いです。

 

「AはBよりも~が劣っている」

2つのものを比較して、どちらがより劣っているかを表す場合は下記のような形で表現します。

 

使い方

A kurang 形容詞 dibandingkan dengan B

A kurang 形容詞 daripada B

「AはBよりも形容詞の状態が劣っている」

 

例文

  1. Saya kurang pintar dibandingkan dengan adik perempuan saya.
    私は私の妹よりも頭がよくないです。

 

※参考書によって2つの表現方法がありますが、インドネシア語検定の問題に「A kurang 形容詞 dibandingkan dengan B」が出たことがあるようなのでそちらを覚えておく方が良いと思います。

 

比較を用いた疑問文

「どちら/どっちのほうが~ですか?」

「どちら/どっちのほうが~ですか?」という比較を用いた疑問文は下記の形で表現します。

 

使い方

Yang mana lebih 形容詞 , A atau B

「AとBは、どちらのほうがより形容詞の状態ですか?」

 

例文

  1. Yang mana lebih murah ,  ini atau itu.
    これとそれは、どちらのほうが安いですか。
     
  2. Yang mana lebih tinggi , Anda atau kakak laki-laki Anda.
    あなたとあなたのお兄さんは、どちらのほうが背が高いですか。 

 

比較を用いた命令文

「~したほうが良い」

「~したほうが良い」という比較を用いた命令文は下記のような形で表現します。

 

使い方

lebih baik ~

「~したほうがいい」

 

例文

  1. Lebih baik Anda belajar bahasa Indonesia.
    あなたはインドネシア語を勉強したほうがよい。
     
  2. Lebih baik kamu tidur.
    君は寝たほうがいい。

 

文中に比較対象は出てきませんが、しないよりもしたほうがいいという比較になっています。

 

最上級

「Aは最も~である」

最上級の表現方法には下記の2つがあります。

 

使い方

A paling 形容詞

A ter形容詞

「Aは最も形容詞の状態である」

 

terは接頭辞なので下記の例のように形容詞の頭にくっつけます

 

tinggi ⇒ tertinggi

besar ⇒ terbesar

 

例文

  1. Dia paling gemuk di antara semua.
    彼(彼女)はみんなの中で1番太っています。
     
  2. Kamu terpintar di kelas.

    君はクラスの中で1番頭が良いです。

 

同等の表現

「AとBは同じくらい~です」

同等の表現方法には下記の2つがあります。

 

使い方

A sama 形容詞nya dengan B

A se形容詞 B

「AとBは同じくらいの形容詞の状態です」

 

例文

  1. Sepatu ini sama besarnya dengan sepatu itu.
    この靴はあの靴と同じ大きさです。
     
  2. Sepatu ini sebesar sepatu itu.
    この靴はあの靴と同じくらい大きいです。

 

A sama 形容詞nya dengan B

「sama」を使用する場合は、形容詞に「接尾辞nya」をくっつけます。

 

接尾辞nyaにはさまざまな役割がありますが、ここでは下記の例のように形容詞を名詞化する役割を持っています。

 

形容詞「luas(広い)」⇒ 名詞「luasnya(広さ)」

形容詞「berat(重い)」⇒ 名詞「beratnya(重さ)」

 

A se形容詞 B

接頭辞se」を形容詞にくっつけます。 

 

接頭辞seにもさまざまな役割がありますが、ここでは「同じ」という意味で接頭辞seが使用されています。

 

過度の表現

「~すぎる」

過度の表現方法には下記の2つがあります。

 

使い方

terlalu 形容詞

ke形容詞an

「形容詞の状態すぎる」

 

接頭辞ke+接尾辞anを使用する場合は、下記のようにそれぞれを形容詞の前後にくっつけます

 

panjang ⇒ kepanjangan

【パンジャン】⇒【クパンジャンガン】

 

読みもつなげて読むようになるので注意しましょう。

 

\アルファベットの読み方はこちら!/

【インドネシア語①】アルファベットの読みと発音
インドネシア語は、英語と同じくアルファベット26文字で表記しますが、読みや発音は英語とは異なります。ですので、インドネシア語を学習する際は、まずインドネシア語のアルファベットの読み方と発音を覚える必要があります。

 

例文

  1. Harga tas ini terlalu mahal.
    この鞄の値段は高すぎます。
     
  2. Celana ini kepanjangan.
    このズボンは長すぎます。

 

おすすめの教材(初級)+単語帳

最後に、インドネシア語の学習を始めたばかりの方におすすめの教材を2つ紹介します!

それぞれ一通り読めばインドネシア語文法の基礎をマスターすることができます。

 

各教材によって書かれている情報が少しずつ異なるため、いくつかの教材を併用して使用するとより理解が深まります。

 

2冊構成でしっかりインドネシア語文法の基礎が学べる教材!

 

インドネシア語の基礎文法が1冊にみっちり詰め込まれた教材!

 

余裕があれば、単語帳を使ってインドネシア語の単語を少しずつ覚えましょう。

1冊分の単語を覚えると、ある程度会話が成り立ち、様々な文章が作れるようになります。

 

覚えやすい赤シート付き

 

まとめ

覚えるのが少し大変かもしれませんが、使用頻度の高いものから順番に覚えていきましょう。

形容詞を入れ替えればいろいろな文章が作れるので併せて形容詞もたくさん覚えましょう。

 

出てきた単語

lebih:より~/daripada:~より/baju:服/mahal:高い/ibu:母/kurus:痩せている/jauh:遠い/gunung:山/tinggi:高い/minuman:飲み物/manis:甘い/kurang:足りない/dibandingkan(banding):比較された/pintar:頭が良い・賢い/adik perempuan:妹/yang mana:どちら・どれ/atau:または/murah:安い/kakak laki-laki:兄/belajar:勉強する/bahasa:言語/~語/bahasa Indonesia:インドネシア語/tidur:寝る/paling:最も・一番/besar:大きい/gemuk:太っている/antara:(~の)間/semua:みんな・全部/kelas:クラス/sepatu:靴/luas:広い/berat:重い/harga:値段/celana:ズボン/panjang:長い