【2023年6月】ボロブドゥール寺院観光情報｜行き方・ツアー・見どころ

この記事では、ユネスコ世界遺産にも登録されているインドネシア有数の観光地「ボロブドゥール寺院」の観光情報を紹介します。

行き方や入園料、遺跡上部へ入場できるツアーへの参加方法などを解説しますので、観光を予定されている方はぜひ参考にしてみて下さい。

情報は2023年6月のもので、この時はマノハラ リゾート ホテル のサンライズツアーはまだ再開されていませんでした。

参考　【結局どれがいい？】おすすめの海外ホテル予約サイトを徹底調査！

ボロブドゥール寺院遺跡群について

ボロブドゥール寺院・パオン寺院・ムンドゥッ寺院からなる「ボロブドゥール寺院遺跡群」は、カンボジアの「アンコールワット遺跡群」、ミャンマーの「バガン遺跡群」と並ぶ世界三大仏教遺跡の1つで、ユネスコ世界遺産に登録されています。

8～9世紀頃に、中部ジャワに栄えたシャイレンドラ王朝によって建造されたと考えられています。

しかし、建造後、メラピ山の噴火によって火山灰に埋もれてしまい、1,000年以上が経った1814年に密林の中で発見されました。

その後、発掘調査・修復作業が行われ、1991年にユネスコ世界文化遺産に登録されました。

場所

場所は、中部ジャワ、ジョグジャカルタ市内から1時間、ジョグジャカルタ国際空港から2時間弱のところです。

混雑したエリアを通る場合や時間帯によっては、所要時間は変動します。

名称	ボロブドゥール寺院
住所	Jl. Badrawati, Kw. Candi Borobudur, Borobudur, Kec. Borobudur, Kabupaten Magelang, Jawa Tengah
営業時間	6:30～16:30
定休日	なし
電話	(0293)788266
公式サイト	見る
Instagram	borobudurpark

行き方

ジョグジャカルタまで

インドネシア国内から

ジョグジャカルタまでは、国内からの旅行であれば飛行機・電車で訪れることができます。

飛行機の場合はジャカルタ・バリ島から1時間ちょっと、電車の場合はジャカルタから8時間・チカランから7時間ほどです。

参考　KAIの長距離列車「KA Antar Kota」の乗車方法

インドネシア国外から

国外からの旅行の場合は、直行便は出ておらずジャカルタ・シンガポール・マレーシア経由で訪れることができます。

YIA(空港)→ボロブドゥール寺院

ジョグジャカルタ国際空港からは、タクシーやバスを使ってボロブドゥール寺院まで行くことができます。

タクシーの場合は、Rp 350.000程度、バスの場合はDAMRIのマイクロバスを利用するとRp 20.000、大型バスを利用するとRp 100.000でボロブドゥールのバスターミナルまで行くことができます。

ボロブドゥールのバスターミナルは、ボロブドゥール寺院から徒歩で10分、車で3・4分の距離です。

バスはエアコンも効いていて比較的快適、乗ってしまえば直行で行ってくれるので空港からの場合はバスを利用するのもおすすめです。

複数人で訪れる場合や手っ取り早く済ませたい場合は、タクシーを利用するのが良いと思います。

空港からは空港電車に乗って、ジョグジャカルタ市内に出ることもできます。

参考　ボロブドゥールのバスターミナルから空港行きのバスに乗ってみた

参考　空港連絡鉄道「KA Bandara」の乗車方法

ジョグジャカルタ市内→ボロブドゥール寺院

ジョグジャカルタ市内からは、タクシーやバスを使ってボロブドゥール寺院まで行くことができます。

タクシーの場合は、Rp 250.000程度です。

バスの場合は、ジョンボールバスターミナルかギワンガンバスターミナルから乗車する必要がありますが、ターミナル自体が中心部から少し離れているので、移動時間や手間などを考えるとあまりおすすめではありません。

入場料

ボロブドゥール遺跡公園への入場料(レギュラーチケット)は下記の通りです。

レギュラーチケットでは、遺跡公園内と寺院の足元(Halaman Candi Borobudur)まで見て回ることができます。

外国人(大人)	Rp 362.500
外国人(こども)	Rp 217.500
国内(大人)	Rp 50.000
国内(こども)	Rp 25.000

プランバナン寺院との共通券もあります。(購入日の翌日までの訪問に有効)

外国人(大人)	Rp 675.000
外国人(こども)	Rp 405.000
国内(大人)	Rp 75.000
国内(こども)	Rp 35.000

他にもボコの丘との共通券もありますが、購入できるのは最大2か所までの共通券になります。(プランバナン寺院とボコの丘の共通券もあり)

共通券を買う場合は、カウンターで買うより、公式サイトで買った方が若干安いみたいです。(表の値段はカウンターに掲載されていたものです。)

公式サイト　Taman Wisata Candi | Experience The Ancient World of Java

寺院の上部(Monumen Candi Borobudur)に登りたい場合は、チケットをアップグレードしガイドツアーに参加する必要があります。

外国人(大人/こども)	Rp 80.000
国内(大人/こども)	Rp 70.000

私はDomestikの方でチケットを買ったのですが、アップグレードに関する説明はありませんでした。

母は外国人観光客用のカウンターでチケットを買って、何か言われ気がするけどわからなかったとのことだったので、スタッフに声を掛けてみると下の写真のようにチケットに番号を振ってもらえて、指定の時間になったら支払いにくるように言われました。

私のチケットの場合は、9:00～9:30の間に支払いをして、9:30～のツアーに参加できるというスケジュールでした。

後から他の方の様子を見ていると、番号札を引いている人が多かったです。

時間になってチケットカウンターに戻ると、番号順にカウンターに呼ばれ支払いをしました。

支払い後は、ゲートをくぐってすぐのところにある待合所で時間まで待ちます。

ツアーは、適当に10人ずつぐらいのグループに分けられてガイドさんについて回りました。

カウンターで、英語ガイドかインドネシア語ガイドか確認されましたが、私たちが参加した時は結局英語しかなかったと思います。

運が良いと日本語でガイドが聞けた人もいるみたいです。

所要時間

今回、私たちは、6時半のオープンとともに入場し、すぐに番号札を確保しました。

それでも、参加できたツアーは9時半からのセッション2のツアーでした。

セッション1は団体の予約で埋まっていたのかなと思います。

(ただ、この時はワイサックの期間でした。)

ツアー自体の所要時間は1時間半くらいで、ここまでで半日かかりました。

公園内には、博物館やレストラン・丘などもあって、全部ゆっくり見て回ろうと思ったら1日はかかると思います。

ボロブドゥール寺院の見どころ

ボロブドゥール寺院へと一直線にのびる参道

敷地の東側にある1番ゲートから入場して、寺院へ向かうと、寺院に向かって一直線にのびる参道が現れます。

75段の階段を上り、やっと寺院の足元「Halaman Candi Borobudur(ボロブドゥール寺院のお庭)」に足を踏み入れることができます。(レギュラーチケットで入場できるのがここまで)

年に1度5～6月の満月の日に行われる「Waisk(ワイサック)」では、この参道に会場が用意され、ボロブドゥール寺院を前にして儀式が行われます。

参考　【ボロブドゥール寺院】年に1度の仏教祭典「ワイサック」でランタン上げに参加

ボロブドゥール寺院の正面階段

参道から続く階段を上ると、ボロブドゥール寺院の正面階段が見えてきます。

ボロブドゥール寺院は、一辺約120メートルの基壇を含めた6層の方形壇の上に3つの円形壇があり、最上部にメインストゥーパ(中心仏塔)を置いた、ピラミッドのような構造をしています。

この構造は、仏教における三界「欲界→色界→無色界」を表しており、上に行くほど悟りの境地に近づけると言われています。

ボロブドゥール寺院の基壇と寺院側面には、1,460枚の物語レリーフ、1,212枚の飾りレリーフの計2,672枚のレリーフが彫刻されています。

欲界を表す基壇

ボロブドゥール寺院の基壇では「欲界」が表現されており、160枚のレリーフには欲望のまま生きる醜い人間の姿とともに因果応報についての教えが説かれています。

レリーフが見られるのは、正面から見て南側の手前の一角のみ。

1885年に基壇の後ろにレリーフの掘られたもう1つの基壇が見つかりましたが、現在もそのほとんどが隠されたままです。

色界を表す方形壇

第1回廊から第4回廊がある方形壇では「色界」が表現されており、釈迦の降生から初転法輪(初めて仏教の教義を人に説いた出来事のこと)に至るまでの前半生を記した「方広大荘厳経」・釈迦が生まれる前にヒトや動物として生を受けていた前世の物語「ジャータカ」を始め、アヴァダーナ・入法界品などの物語が計1,300枚のレリーフに描かれています。

登場人物はなんと1万人以上にも及ぶとされています。

第1回廊に足を踏み入れたら右回りで参拝していきましょう。

無色界を表す円形壇

頂上に近づき「カーラ」の彫刻をくぐると、「無色界」を表現した円形壇に突入します。

円形壇にはレリーフはなく、これまで見てきた回廊とは雰囲気が全く異なります。

3層の円形壇には、仏教で神聖と見なされる釣り鐘型をしたストゥーパが下から32・24・16個と合計72個並び、ぞれぞれに仏像が入っています。

見学用に仏像を露出させたストゥーパもあります。

ここでもう1つ注目したいのが、ストゥーパの穴の形です。

よく見ると穴にはひし形と正方形の2種類があることがわかります。

ひし形の穴は人々の不安定な心を表し、正方形の穴は安定した賢者の心を表しているそうです。

因みに、円形壇の頂上にそびえるメインストゥーパには穴がありません。

これは、一切の煩悩から解脱した悟りの境地を表しているそうです。

ストゥーパには基本的に釈迦や弟子に関する遺物や品物が祀られますが、ボロブドゥール寺院のメインストゥーパの中には何も入っていないそうです。

ここにも、大乗仏教の真髄である「空」の思想が表現されていると言われています。

また、ボロブドゥール遺跡はその独特な形状から、単なる仏教寺院ではなく、仏教的宇宙観を象徴する巨大な曼荼羅とも言われています。

仏像の印相(手のポーズ)

ボロブドゥール寺院には、方形壇に432体と円形壇に72体の計504体の仏像が安置されており、それぞれ異なる印相(仏像の手のポーズ)を結んでいます。

まず、1～4層までは、下記のようになっています。

東側：阿閦如来で触地印/降魔印

かつてお釈迦様が修行を妨げようとする悪魔を、右手で地面を触り大地の神様を呼びその力を借りて退けたときのポーズで、「悪い心に打ち勝つ」という意味があります。

南側：宝生如来で与願印

手のひらを見せて、手を前に差し出すようなポーズで、人々の願いを受け止めるという意味があります。

西側：阿弥陀如来で定印

手のひらを上にして両手をお腹の前で上下に重ね合わせたポーズで、瞑想に入っていることを表します。

北側：不空成就如来で施無畏印

手をあげて手のひらを前に向けたポーズで、恐れることはないと人々を安心させる意味があります。

次に、5層目は全面、毘盧遮那仏が説法印/転法輪印？を結んでいます。

私の調べた限りだと基本的に説法印/転法輪印は両手が左右に並んでいるらしいのですが、ボロブドゥール寺院の仏像は指で輪を作った右手だけをあげて左手は手のひらを上にしてお腹の前に置かれていました。

英語で言うVitarka Mudraにあたるようですが、説法印/転法輪印の代りとして使われることがあり、釈迦の教えの議論と伝達を表す印だそうです。

最後に、円形壇の仏像は釈迦如来と考えられており転法輪印を結んでいます。

両手を胸の高さまであげて、指で輪っかを作ったポーズで、人々に教えを説いている様子を表しています。

写真は北側の広場から

ボロブドゥール寺院の全体を上手く写真に収めるなら、寺院の北側にある広場からの撮影がおすすめです。

園内の施設＆乗り物

サムドゥララクサ博物館

ボロブドゥール博物館

ダギの丘

お土産売り場

園内の乗り物

周辺の観光地・ホテル

ムンドゥッ寺院

パオン寺院

パオン ルワック コーヒー

ストゥンブの丘

Istana Juice

Warung Sate Ayam Suramadu Cak Badar

ー　人気ホテル　ー

Sarasvati Hotel Borobudur

ボロブドゥール寺院まで徒歩3分

Shankara Borobudur

ボロブドゥール寺院まで徒歩5分

Bhumi Kasuryan Borobudur

ボロブドゥール寺院まで徒歩10分

まとめ

壮大なスケールで表現された仏教の世界観を感じにぜひボロブドゥール寺院を訪れてみてください。

事前に少しだけ基礎知識を入れておくと、より面白く感じられると思います！