こんにちは、インドネシア駐妻のLili(yns121072020)です。
この記事では「海外赴任についてきて欲しい」と彼氏に言われたら考えたい4つのことについてお話します。
辞令が出てから赴任するまでの期間は平均で2・3か月と言われています。
この2・3か月は本当にあっという間に過ぎていきます。
人生に関わることなのに悩んでいる時間なんて全然ないんですよね…
もちろん赴任者本人は余裕のない大変な時期なのですが、帯同する側も大きな決断を迫られることになります。
「ついてきて欲しい」と言ってもらえることは女性にとって嬉しいことですが、帯同すればこれまでの生活を一度リセットしなくてはいけません。
自分にも自分の人生があることを忘れず、冷静になって後悔しない選択をしましょう。
考えるべき4つのこと
①相手のこと
彼氏は悩んだり困った時にちゃんと頼ることができるひとですか?
相談したら一緒に悩んで支えてくれるひとですか?
- 自分に余裕がない時でも気遣ってくれる
- 相談したら話を聞いてくれる
- フォローしてくれる
- 一緒に過ごす時間を作ってくれる
駐妻が頼れるのは旦那さんだけ
帯同生活は「言語もわからない」「その国の文化やルールもわからない」だけど「相談できるような知り合いもいない」というなにもない状態からスタートします。
大抵の場合、旦那さんは会社に行けば他にも日本人がいて、いろいろ教えてもらったり休日になれば会社のひとと出掛けたりもできます。
でも、帯同してすぐの駐妻は頼れるひとが旦那さんしかいないのです。
もちろん旦那さんも海外生活や新しい職場、仕事に慣れるまで余裕がなくなるのである程度駐妻がひとりで頑張ることも大切です。
ですが、ひとりで抱え込み過ぎてしまっては心が病んでしまいます。
帯同生活ではどんなに前向きなひとでも絶対に悩んだり気持ちの浮き沈みを経験するはずです。
いまのびのびと駐妻生活を送っている駐妻さんもきっとそういう時期を乗り越えています。
それには、やはり旦那さんの支えが必要です。
帯同を考えなおしたい相手
日本では相談事は家族や友達にすればいいし、彼氏と遊べないなら友達と遊べばいいかもしれません。
でも、帯同してすぐはそういうひとは身近に誰もいません。
唯一頼れるはずの存在を頼れなかったら本当に参ってしまいます。
また、自分は孤独や寂しさを感じているのに相手はうっとうしいと感じているというような関係悪化につながる事態になってしまうかもしれません。
一緒にいたくて帯同したはずなのにそれでは本末転倒ですよね。
- 変化に気づいてくれない
- 相談しても他人事
- 疲れていると機嫌が悪い・あたりが強い
- 自分の予定優先
②結婚のこと
帯同するなら結婚する
ビザなどの関係で必然的に結婚することになるとは思いますが、帯同する場合はちゃんと結婚という形を取ることをおすすめします。
お互い、もしくはどちらかに結婚する意志がないのであれば帯同することはおすすめしません。
日本での生活をリセットして帯同するということはある程度自分の人生を相手に託すことにもなります。
もしもうまくいかなくなった場合、自分の失うものが大きいです。
結婚に踏み切れない理由に「仕事を辞めたくない」「海外に行きたくない」「相手に不安がある」「余裕がなくて今は結婚について考えられない」など様々なものがあるかと思いますが、この機会にその問題を解決しましょう。
駐在生活は長い場合5年近くあるので、すぐに決められない場合は問題が解決した時点で結婚、帯同するという選択でも遅くはありません。
付き合って日が浅いのでまだ結婚はできない
結婚する意志がないわけではないけれど、付き合って日が浅いなどいまはまだ結婚には踏み切れないというカップルも多いのではないでしょうか。
その場合、辛いかもしれませんがまずは遠距離恋愛を続けることをおすすめします。
海外赴任は慣れない環境、知り合いのいない中でお互い支え合って生活していく必要があります。
お互いが意識して相手を気遣うことが快適な海外赴任生活を送るこつです。
交際期間の長さで決まるわけではないですが、相手のことがしっかりわかっていない中で決断するというのはリスクが大きいです。
付き合ったばかりでパートナーの海外赴任が決まってしまい遠距離恋愛になったというカップルは意外に多いです。
そして、遠距離恋愛を続けることができたカップルは結婚する確率も高いみたいです。
遠距離恋愛を続けることは簡単ではないので、お互いに対する思いや相手の愛情に気づく機会になるのではないでしょうか。
③仕事のこと
なにがあってもキャリアを諦めたくない
なにがあってもキャリアを諦めたくないのであれば日本に残ってでも仕事を続けるのが良いと思います。
仕事を続けるか辞めるかが一生のキャリアに大きく関わってしまうのが今の日本の現状です。
辞めてしまったらこれまでのキャリアを取り戻せない可能性は大いにあります。
今はまだ決断ができない、大きなプロジェクトを抱えているというような場合は区切りがついたところで帯同を考えるのも良いと思います。
仕事を辞めて帯同する
「あなたのために仕事を辞めてまでついてきたのに」というような結果になることが一番よくありません。
相手を責めたところで現実は変わらないですし、相手との関係も悪化してしまいます。
そうならないために確認しておきたいことがあります。
この項目に迷うことなく「Yes」と答えることができればきっと帯同生活はうまくいくはずです。
- 仕事を辞めてまで自分の人生を託せる相手かどうか
- もし日本に戻った時にこれまでのキャリアを取り戻せなくても帯同したことを後悔しない相手かどうか
駐妻にも大事な仕事があります。
それは、海外という慣れない環境で戦う旦那さんを支えることです。
当たり前のように感じるかもしれませんが、見知らぬ土地、頼れるひともいない海外で自分の精神も保ちながら旦那さんを支えるには覚悟と努力が必要です。
その経験を通して確実に駐妻には成長があると私は思っています。
でもそれは社会的にキャリアとよべるものではありません。
だから、このひとのためにがんばりたいと思える相手であることが後悔しないポイントの一つになるのではないかなと思います。
そしてそんな相手であればきっと2人で新しい人生を見つけることができるはずです。
また、振り返った時がんばった自分と成長を認めてあげることができるのではないでしょうか。
絶対にキャリアが終わるわけでもない
そして、忘れてはいけないのが駐妻になったから絶対にキャリアが終わってしまうということでもないということです。
- 更なるスキルアップを図る
- 新しいキャリアを歩むきっかけが見つかる
もちろんただ漠然と過ごしているだけではいけませんが、駐妻期間をうまく利用して帰国後あらたに仕事を見つけた元駐妻さんはたくさんいます。
また、駐妻期間を経て培った語学力や適応能力の高さを評価され転職市場で駐妻は人気があるという声もあります。
だから、私も含めて仕事を辞めたからキャリアが終わったとは考えたくないなと思います。
帯同することを決心したのであれば、またそこから新しい未来を想像して帰国後に向けて動きだしてほしいと思います。
環境が変われば考えも変わるのでこれまでとは違った未来を想像できるかもしれません。
④自分のこと
海外生活に自分の性格が向いているかについても考えておきましょう。
たとえ旦那さんが一生懸命支えてくれても、それだけでは海外生活は乗り切れません。
性格的に向いていない場合、楽しくない海外生活になることもあり得ます。
もちろん全く同じ状況でも楽しめるひともいます。
そんなひとにはこんな特徴があります。
- トラブルや思いがけない出来事にも柔軟に対応できる
- 慣れな環境・不便な生活を楽しめる
- 前向き
- 積極的
海外生活にトラブル・不便はつきもの
海外生活は慣れない環境や不便な生活であることが多いです。
それだけでなく日本ではないようなトラブルや思いがけない出来事も多くあります。
その全てが許せないとなるととても疲れてしまい、ストレスだらけの楽しくない生活になってしまいます。
向いていないのであれば、無理して楽しめない環境に身をおく必要はありません。
でも、もしそれらを新し経験やその国の文化を知る機会として捉え楽しむことができれば人生においてとても良い経験になります。
旦那さんと完全に理解し合うのは無理
駐妻と旦那さんは一緒に生活しているとはいえそれぞれ状況が違うので、お互いにお互いの気持ちを完全に理解することは難しいと思います。
海外で仕事をすることの苦労を私たち駐妻は完全には理解できないし、孤独と戦う駐妻の気持ちを完全に理解できる旦那さんもいないでしょう。
だから、旦那さんだけを頼りにするのは良くありません。
落ち込んだり、悩んで当然だけどそのたびにまた前を向いて頑張れる力が駐妻には必要です。
駐妻生活は「なにもない状態」からのスタート
分かり合えることが多いのが同じ状況に置かれた駐妻同士です。
でも、帯同してすぐはお友達なんていません。
子どもがいる場合は少なからず他の駐妻さんと接触する機会がありますが、子どもがいないとなると自分が行動しなかったら旦那さん以外のひと関わる機会はほとんどありません。
友達作りに限らず、駐妻生活は「なにもない状態」からのスタートなので充実した生活を送るためには自分が積極的に行動してひとつひとつ状況を変えていくしかありません。
まとめ
駐妻生活は華やかで憧れというイメージを持たれやすいので、彼氏に「海外赴任についてきて欲しい」と言われて舞い上がってしまう気持ちはわかります。
ただ、現実はそうではないことを帯同したら実感すると思います。
だからこそ「華やかそうだから」とか「うらやましがられるから」とか「憧れだから」ではなくて、想像していた生活とギャップがあったとしてもがんばれる「自分が帯同する意味」を考えておいて欲しいと思います。