インドネシア語で「~時」と時刻を表す表現と「~時間」といった時間の長さを表す表現を解説します。
インドネシア語の時間の表現は少し難しいですが、考え方がわかればあとは数字を当てはめていくだけなので諦めずに覚えましょう。
時間について勉強するにあたって、インドネシア語の数字の知識が必要です。
まずは、インドネシア語で数字を読めるようにしておきましょう。
\数字を見直す/
- ~時/~分/~秒
- 時刻の表記と表現方法
- 時間帯の表現方法
- 時刻の尋ね方
- 時間の長さの表現方法
- 時間の長さの尋ね方
~時/~分/~秒
~時を表す 「jam」と「pukul」
「~時」を表す単語は「jam」と「pukul」があります。
どちらを使用しても構いませんが、「jam」を使用するのが一般的です。
「pukul」はマレー語で、インドネシアではあまり使用されません。
インドネシアで使用されるのは、フォーマルな場合が多い印象です。
例
- jam lima = pukul lima:5時
⇒ 数字の前に「jam」か「pukul」を置く。
~分を表す 「menit」
「~分」を表す単語は「menit」です。
例
- tiga menit:3分
⇒ 数字の後ろに「menit」を置く。
~秒を表す 「detik」
「~秒」を表す単語は「detik」です。
例
- enam detik:6秒⇒ 数字の後ろに「detik」を置く。
時刻の表記
インドネシア語では、時間と分を区切る「:」の部分を「.」で表します。
例
- 7:00 ⇒ 7.00
~時~分の表現方法①
インドネシア語で「~時~分」と表現する方法を紹介します。
「過ぎた」という意味を持つ「lewat」という単語を使用して表現します。
考え方
~時を~分間過ぎている
例
- Jam dua (lewat) tigapuluh (menit)
2時30分 - Jam dua (lewat) empatpuluhlima (menit)
2時45分
~時~分の表現方法②
インドネシア語で「~時~分」と表現する方法は、上記で解説したものの他にもう一つあります。
すべて変わるわけではなく、少し考え方が変わります。
- 30分より前か後ろか
- 30分ちょうど
- 15分・45分ちょうど
30分よりも前か後ろか
30分より前か後ろかによって表現方法を変えます。
30分、15分、45分ちょうどにはまた別の表現があります。
1~29分
1~29分(15分ちょうどを除く)の間は、時間と分の間に「lewat」を置き、~時~分の表現方法①で解説したものと同じ形になります。
上記の方法と同様に、「lewat」と「menit」は省略することができます。
考え方
~時を~分間過ぎている
例
- Jam tiga (lewat) duapuluhsembilan (menit)
3時29分
31~59分
31~59分(45分ちょうどを除く)の間は、時間と分の間に「足りない」を意味する「kurang」を置きます。
1~29分の場合と判別ができなくなるので、「kurang」は省略することができません。
考え方
次の時間まで~分間足りない
例
- Jam empat kurang empat (menit)
3時56分
※「kurang」を使用する際は、次に来る時間を使うので注意しましょう。
30分ちょうど
日本語で「~時半」という言い方にあたるもので、「半分」という意味を持つ「setengah」を使用します。
考え方
次の時間まであと半分
例
- Jam setengah tujuh
6時半
※「setengah」を使用する際も次に来る時間を使うので注意しましょう。
15分と45分ちょうど
15分と45分ちょうどを表す際は、「seperempat」を使用します。
seperempatは「4分の1」という意味を持ち、「60分の4分の1」= 15分 を表しています。
考え方
15分
~時を4分の1過ぎている
45分
~時まで4分の1足りない
例
- Jam enam (lewat) seperempat
6時15分 - Jam tujuh kurang seperempat
6時45分
上記で解説した方法に当てはめると、15分は「lewat」、45分は「kurang」を使用することになります。
「lewat」が省略でき、「kurang」が省略できないのは同じです。
分数の読み方
併せて、分数の読み方も覚えましょう。
インドネシア語で分数を読む順番は下記の通りです。
「分子」⇒「per」⇒「分母」
※日本語とは読む順番が逆です。
例
- 3/5:tiga perlima
⇒ 分子が1以外の場合は、分子の後ろにスペースを入れ「per」と「分母」はくっつけます。 - 1/2:seperdua⇒ 分子が1の場合は、「satu」を「se」にしてすべてくっつけます。
「~時ちょうど」の表現方法
「~時ちょうど」と表現する際は「tepat」を使用します。
tepatには「ちょうど/ぴったり」という意味があります。
例
- Tepat jam dua
2時ちょうど
※インドネシア人曰く、「pas」も時間に対しても使用可能とのことです。
時間帯の表現
インドネシア語では、時間帯を午前/午後で表現せずに時刻の後ろに「pagi/siang/sore/malam」を付けて表現するか24時間表記をします。
pagi/siang/sore/malamの意味は下記の通りです。
pagi:朝(4時~10時)
siang:昼(10時~15時)
sore:夕方(15時~18時)
malam:夜(18時~4時)
例
- Jam sepuluh siang
昼の10時 - Jam enam sore.
夕方の6時
時間が少し過ぎていたからダメというような厳密なものではありません。
現地の人も太陽の感じなどで判断しているので、時間帯の変わり目は人によって掛けられる挨拶が違うことはよくあります。
時刻をたずねる
インドネシア語で「何時ですか?」と時刻を尋ねる際は、疑問詞berapaを使用します。
疑問詞berapaは、「いくつ・いくら」という意味で数字に関することを質問する際に使用する疑問詞です。
例
- Jam berapa?
何時ですか。 - Sekarang jam berapa?
今、何時ですか。
時間の長さ
時間の長さを表す際も、時刻を表す際と同じ「jam」「menit」「detik」を使用します。
時刻を表すか時間の長さを表すかは、語順によって決まります。
例
- dua jam
2時間
⇒ jamの部分を「menit」「detik」に変えることで「~分間」「~秒間」という意味になります。
時間の長さをたずねる
インドネシア語で「何時間ですか?」などと時間の長さを尋ねる際も、疑問詞berapaを使用します。
例
- Berapa jam?
何時間ですか。
⇒ jamの部分を「menit」「detik」に変えることで「何分間ですか?」「何秒間ですか?」という意味になります。
因みに、「どのくらいの長さですか?」「どれくらいの期間ですか?」と漠然とした時間の長さを聞く場合には「Brapa lama?」を使用します。
lamaには「長い」という意味があります。
おすすめの教材(初級)+単語帳
最後に、インドネシア語の学習を始めたばかりの方におすすめの教材を2つ紹介します!
それぞれ一通り読めばインドネシア語文法の基礎をマスターすることができます。
各教材によって書かれている情報が少しずつ異なるため、いくつかの教材を併用して使用するとより理解が深まります。
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1冊分の単語を覚えると、ある程度会話が成り立ち、様々な文章が作れるようになります。
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まとめ
日本語にはない考え方と語順に難しいと感じた方も多いかもしれません。
ただ、形さえ覚えてしまえばあとは数字を入れかえるだけなので、繰り返し練習して覚えましょう。
出てきた単語
lewat:過ぎた/kurang:足りない/setengah:半分/seperempat:4分の1/per:~分の/tepat:ちょうど・ぴったり/pagi:朝/siang:昼/sore:夕方/malam:夜/berapa:いくつ・いくら/Sekarang:今/lama:長い(時間)・古い