この記事では、インドネシア語で店員さんを呼ぶ方法を紹介します。
インドネシアに訪れる方のほとんどが必ず遭遇するシチュエーションだと思うので、しっかり覚えておきましょう!
2つの呼び方
①Mas/Mbak/Bapak(Pak)/Ibu(Bu)を使う
インドネシアでは、Mas/Mbak/Bapak(Pak)/Ibu(Bu)といった単語を使った呼び方が最も一般的です。
全て、インドネシア語で「あなた」という意味を持つ人称代名詞です。
名前とセットで使用すると「~さん」の意味になり、敬称としても使用することができます。
なぜ同じ意味の単語がこんなにもあるのかと言うと、インドネシアでは相手との間柄や年齢、性別によって人称代名詞を使い分けるからです。
今回の記事では省略していますが、人称代名詞には他にもたくさん種類があり相手によってしっかり使い分けなくては失礼にあたる場合もあります。
人称代名詞について詳しく知りたいという方は下記の記事も併せてご覧ください。
\人称代名詞を勉強する/
店員さんを呼ぶ分には、Mas/Mbak/Bapak(Pak)/Ibu(Bu)の4つを覚えておけば十分です!!
使い分け
では、これら4つの単語をどうやって使い分ければ良いのかを解説していきます。
Mas(マス) | 若い男性を呼ぶ時 |
Mbak(ンバッ) | 若い女性を呼ぶ時 |
Bapak/Pak(バパック/パッ) | 中年以上の男性を呼ぶ時 |
Ibu/Bu(イブ/ブ) | 中年以上の女性を呼ぶ時 |
目安は下記の通りです。
「Mas」「Mbak」・・・20代の人
「Bapak/Pak」「Ibu/Bu」・・・30代以降の人
見た目で判断できなかったり、万が一間違えてしまったらどうしようという不安もあるかもしれませんが、間違っていてもインドネシア人はみんな怒らず笑顔で対応してくれる人達ばかりなのであまり心配せずにどんどん使ってみましょう!
PakとBu
「Pak」はBapakの、「Bu」はIbuの省略系です。
呼びかけに使用する際はこのように省略して使用することの方が多いです。
※この省略系はいつでも使用できる訳ではなく、呼びかける時と名前とセットで「~さん」と言う時にのみ使用します。
名前とセットで使用する場合は下記のような形になります。
例
- Pak Irwan(Bapak Irwan) :イルワンさん
- Bu Aisyah(Ibu Aisyah):アイシャさん
②Permisi
これは、日本語で「すみません」「失礼します」という意味のインドネシア語です。
こちらも店員さんを呼ぶ際に使用でき、日本人にとっては1番しっくりくる表現だと思いますが、かなりフォーマルな表現なのでインドネシア人は滅多に使用しません。
どちらかと言うとこの単語は、人の前を横切る時や人に道を譲ってほしい時、入室する時などに使用することの方が多いです。
例えば、店内で通路をふさいでいる人に「Permisi」と声掛けをして通してもらったりします。
できれば①の方法で呼びかける方が良いですが、どうしても心配な時はこちらの方法で呼びかけましょう。
インドネシア人に聞いてみた
今回は、この記事とは関係なく以前別の機会に質問した時の内容なので少し質問の仕方が良くないですがご了承下さい。
Apa(kah) orang Indonesia pakai “permisi” saat panggil pelayan?
【日本語訳】
インドネシア人は店員を呼ぶ時、「permisi」を使いますか?
と、質問してみたところこのような回答が得られました。
Sepertinya jarang yang pakai “permisi” biasanya langsung panggil “mbak/mas” atau “pak/bu” .
【日本語訳】
「permisi」はめったに使わないようです。
通常は「mbak/mas」または「pak/bu」と直接呼びます。
同じ意見です。
Terlalu formal yang permisi kalau orang Indonesia biasanya langsung manggil Pak/Bu.
【日本語訳】
permisiはフォーマル過ぎるので、通常インドネシア人はPak/Buと直接呼びます。
はい、「permisi」と「maaf」も使えます。
「permisi」以外に「maaf」も使えるという意見がありました。
そこで、「permisi」と「maaf」ではどちらがより多く使われるのかも聞いてみました。
Bisa(kah) kita pakai “maaf” saat panggil pelayan?
Dan yang mana lebih banyak dipakai , “maaf” atau “permisi” ?
selain “mas” “mbak” “bapak/pak” dan “ibu/bu”.
【日本語訳】
店員を呼ぶ時、「maaf」を使うことはできますか?
そして、「maaf」と「permisi」はどちらがより多く使われますか?
「mas」「mbak」「bapak/pak」「ibu/bu」以外に。
得られた回答がこちらです。
permisi
Bisa juga “maaf mbak/mas/bapak/ibu saya mau pesan(sambil mengangkat tangan seperti biasa”) tetapi kebanyakan lebih memilih menggunakan permisi.
【日本語訳】
「maaf mbak/mas/bapak/ibu 私は注文したいです(いつものように手を上げながら)。」も使えます。
しかし、ほとんどが「permisi」を使うことをより選びます。
Maaf atau permisi keduanya bisa di gunakan , kalau aku lebih sering menggunakan kata maaf.
【日本語訳】
「maaf」または「premisi」は両方とも使えます。
私の場合は、よりよく「maaf」を使います。
Maaf + permisi juga bisa , tapi permisi aja sudah cukup kok.
【日本語訳】
「maaf」も「permisi」も使えます。
しかし、「permisi」だけで十分です。
一般的には「permisi」の方が使われる機会が多いようなので、「Mas」「Mbak」「Bapak/Pak」「Ibu/Bu」の他に「Permisi」を覚えておけば十分なのではないでしょうか!
※この質問は「Hello Talk」というアプリを使用して行ったもので、回答を得られた一部のインドネシア人の意見です。そのため、偏りがある可能性があります。また、私自身のインドネシア語や翻訳に間違いがある可能性もありますのでご了承下さい。
おすすめの教材(初級)+単語帳
最後に、インドネシア語の学習を始めたばかりの方におすすめの教材を2つ紹介します!
それぞれ一通り読めばインドネシア語文法の基礎をマスターすることができます。
各教材によって書かれている情報が少しずつ異なるため、いくつかの教材を併用して使用するとより理解が深まります。
2冊構成でしっかりインドネシア語文法の基礎が学べる教材!
インドネシア語の基礎文法が1冊にみっちり詰め込まれた教材!
余裕があれば、単語帳を使ってインドネシア語の単語を少しずつ覚えましょう。
1冊分の単語を覚えると、ある程度会話が成り立ち、様々な文章が作れるようになります。
覚えやすい赤シート付き
まとめ
今回は、インドネシア語で店員さんを呼ぶ方法を解説しましたが、慣れるまでは呼び分けるのが難しいかもしれません。
先程も言いましたが、間違っていてもインドネシア人は笑って許してくれる人達ばかりなので、どんどん挑戦していきましょう!
とにかく使ってみることが大切です!